コラム
子どもの発達段階とは?
発達と成長に役立つあそび道具を紹介
お店やオンラインショップにはたくさんのあそび道具が販売されていますが、一体どれがお子さんに合っているおもちゃなのか、判断が難しいですよね。実は子どもの発達には段階があり、そのタイミングに合わせたおもちゃを選ぶことが健やかな成長へのカギなんです。
今回は、子どもの発達って?発達段階で子どもが獲得しようとしている能力って?などの疑問について解説。発達や成長に役立つボーネルンドのあそび道具も併せてご紹介します。
親は子どもの発達のスピードも気になるところ。子どもの遊ぶ姿を見て発達の状況(できること・興味)を把握したり、あそび道具が子どもの好奇心を刺激し成長を応援する役割も担います。
子どもの発達がわかれば、お子様にぴったりのあそび道具もわかるかも……?ぜひ参考にしてみてください!
発達とは
まず、「発達」について解説します。人間にとってどんな意味があるのでしょうか。
大きなくくりでは、すべての人に共通で人が生まれてから死ぬまでに起こる変化です。特に0歳〜5歳頃の乳幼児であてはめると、体が成長していく中で、その生育環境や子ども自ら見聞きした経験をもとに機能が育ち、言語や運動能力などを獲得していくことといえるでしょう。
お腹の中で過ごしていた赤ちゃんがベビーベッドで眠ること、ハイハイができるようになること、言葉をしゃべれるようになること、積み木遊びができるようになること……。これらは、すべて「発達」です。身体、情緒、知性、社会性と”心・頭・体”のバランスの良い発達が、健やかな成長には重要です。
なぜ乳幼児期の発達が重要なのか
見るもの、ふれるものすべてが新しい赤ちゃんにとって、毎日が学びの連続。だからこそ、乳幼児期は"人としての基礎”を育む大切な時期です。
少し先の話ですが、子どもたちはこれから大きくなるにつれ、さまざまな悩みや葛藤にぶつかることでしょう。そんなときに、乳幼児期に培われた"心・頭・体の土台”があれば、きっと子どもたちは自力で立ち上がることができるでしょう。
課題を見つけ、自分で考え解決策を導き出し、より良い方向に進もうとする自走心。大人になっていくために必要な土台が、乳幼児期に育まれていくのです。
乳幼児の発達は、妊娠期から生後12ヶ月までの間に急速に進行します。この期間は子どもが身体的、感情的、社会的に成長する大切な時期で、親としてのサポートが不可欠です。妊娠期から生後12ヶ月までの各期間には、子どもの身体的、感情的、社会的発達における特定の重要な段階があります。
<乳幼児期に育まれるもの>
- 愛着
- 人への信頼感
- 基本的な生活習慣
- 自己肯定感
- 子ども同士の体験の充実
発達段階ごとにおすすめのボーネルンドのあそび道具
発達には月齢年齢による段階があり、段階に応じた体験が豊かな成長のカギとなります。発達段階に応じたあそび道具を適切に取り入れ、健やかな成長を応援しましょう。
0歳〜1歳頃まで
<0ヶ月〜3ヶ月>
妊娠期から生後3ヶ月までは、安心感を提供するための環境作りが必要です。リビングに必要なものを整え、赤ちゃんに対して快適な素材を提供し、視覚・聴覚への刺激を与えることが求められます。反射動作を通じて自分の体を理解し始め、入眠習慣を形成します。
赤ちゃんの睡眠をサポート「マルチリラックス」
産前のお母さんから産後の赤ちゃんまで、マルチに使えるリラックスクッションです。お腹の中の赤ちゃんは、Cカーブの姿勢で眠っていました。生まれてきた赤ちゃんにとって、お腹の中とは違う状況での眠りも練習のひとつ。赤ちゃんが安心して眠れるよう、快適な寝心地で睡眠をサポートします。
<3ヶ月〜6ヶ月>
自分で物を握る力がつき、目と手の協応運動が始まります。この時期からは人の顔を認識し、あやされると喜ぶようになります。視覚能力も向上し、自分の体を動かし始め、生活リズムが整ってきます。
コントラストを意識した「赤ちゃんの『視る力』応援セット」
赤ちゃんの「視る力」をサポートする、プレイマットとモビールのセット。乳児は、白×黒などコントラストの強い色合いが見やすいという研究結果をもとに開発されました。モビールはベビーベッドに取り付けて寝んね期に、マットはうつぶせ期にと、成長段階に合わせて使用できるのがポイントです。
発達期ごとにいろいろ楽しめる「木のベビージム」
どんなインテリアにもなじむ、木製のベビージムです。新生児期にはじっと見つめることから遊びが始まり、首をあげて姿勢を保つ(うつぶせ期)、手や足を伸ばして動かすことで音や動きが起こるのを楽しむ、寝返りを促す(あおむけ期)、遊ぶことを通して腰が安定し、お座りの姿勢を自ずと修得する(お座り期)と、ステップアップできるのが特徴です。
<6ヶ月>
6-9ヶ月は、ずりばいやおすわり、立つなどの粗大運動が始まります。指先でつまむ微細運動も増え、同じことを何度も繰り返すことを楽しむようになります。名前を理解し、離乳食も始まります。
姿勢を安定させる日中の居場所「ベビー・プレイネスト」
成長段階によって赤ちゃんの遊び場になる、浮き輪のようなあそび道具です。おねんねスペースとして3ヶ月頃から使用が可能。特に6ヶ月期の赤ちゃんは、360°ぐるりと囲まれたあそびの仕掛けで手遊びに集中し、姿勢の安定を促すことができます。
発達ごとに遊びがステップアップ「アンビトーイ・ベビーギフトセット」
転がすと戻る「ハンプティダンプティローラー」、鍵の形をした歯固め「ファーストキー」、吸っても吹いても音が出る「トランペット」、鍵の解錠や形遊びが楽しめる「ロックブロック」、2つの太陽が歯車のようにまわる「ツインラトル」がセットに。発達のタイミングごとに幅広く長く遊べます。
手指の感覚刺激をサポート「ラトルキャンディー」
やわらかくて弾力がある丸いキャンディーのような形状で、にぎってしゃぶれるおもちゃです。中のリングは、振るとシャラシャラと音の出る素材。6〜9ヶ月は、離して落とす、右手から左手に持ち替えるなど、手や指の刺激にもつながります。
<9ヶ月>
9-12ヶ月では、つかまり立ちから歩き始める粗大運動が増えます。物を意図的に投げる微細運動も増え、手押し車を使った歩行も始まります。この時期からは、「ちょうだい」「どうぞ」などのやり取りができるようになります。
バランス感覚を養うからだ遊び「ボブルス基本2点セット」
「ゾウ」と「チキン」を組み合わせて遊びの幅が広がる、からだあそびの道具です。特に「ゾウ」はつかまり立ちやバランス遊びに最適。交差運動やバランス感覚の修得をサポートし、揺れや回転は三半規管の成長を促します。
愛らしい顔の布製ぬいぐるみ「アニマルボウリング」
6種類の動物がモチーフになった、布製のぬいぐるみです。手で倒したり、にぎって離したり、右手から左手へ渡したりと、発達に応じて子どもの好奇心を刺激します。また次の発達段階に向けて、おままごとの相手になったり、ボウリングとしても楽しめます。
さまざまなシェイク音が楽しめる「ミニレインボーメーカー」
子どもの心を育み、親子での大切なコミュニケーションツールとなる音楽。赤ちゃんの目がしっかりビーズを追えるように、ビーズの落ち方も計算・設計されています。6〜9ヶ月期では、さまざまな音の表現の広がりを認識する良い機会を創出します。
1歳〜2歳頃
この時期は言葉の発達が著しい時期。家族や周囲の大人からの言葉を聞いて、どんどん語彙をインプットしていきます。一緒に遊びながら、たくさん声をかけてあげてください。
創造力や判断力の礎に「オリジナル積み木 カラー」
木目の美しいブナ材が使われた積み木。幼稚園の創設で有名なフレーベルは、「神の贈り物」と呼んだそうです。問題に直面したときに、柔軟に考える力、創造的に取り組む力、素早い判断力の基礎作りに役立ちます。
はじめて聴くなら美しい音色を「おさかなシロフォン」
美しい本物の音色に、大人も子どもも心を奪われる楽器。小さな子どもが叩きやすい大きさの鍵盤で一音一音調律された正確な音階が、子どもの聞く力を養い、美しいものを美しいと感じられる豊かな感性を養います。
バランス感覚や座る姿勢を養う「木の四輪バイク」
はじめての乗り物としてピッタリの、室内用木製バイクです。そろそろ歩き始める時期に、バイクを通して「またぐ」、「降りる」という行動を繰り返し、バランス感覚や座る姿勢を育みます。自分で蹴った分だけ進み、スピード調整も可能。三輪車や自転車など、次の発達ステップにも進みやすくなります。
本格的なクルマ遊びが楽しめる「『トディーズ』レオ・ルーピー」
はじめてのクルマ遊びにピッタリのToddys(トディーズ)シリーズ。力を加えると進むフリクションモーターで本格的なクルマ遊びが楽しめます。車体を2〜3分割して他のクルマと組み替えたり、人形を入れ替えたり。想像力や言語の獲得、運動能力を育むあそび道具です。
身近な動物・植物を作る「スティック・オー フォレストフレンズセット 16ピース」
ひとりでできることが増えてきた1歳半ごろの子どもにピッタリなのが、このブロック。磁石がついているカラフルなブロックで、発達により変化する子どもの遊びを応援。身近な動物や植物を作って遊びながら、親子同士の言葉がけと想像力の発達にもつながります。
ごっこ遊びでやさしい心を養う「ステラとバギーでおでかけセット」
お母さんになりきって、ステラのお世話遊びが楽しめるおもちゃです。ベビーカー(バギー)付きの本格的なセットだから、ごっこ遊びが格段に楽しくなります。言語能力や、ステラを思いやりお世話する、やさしい気持ちが育まれるでしょう。
2歳〜3歳頃
この時期になると知っている単語の数が一気に増え、2語文を話すようになります。大人の真似をするごっこ遊びやおしゃべりが楽しくなってくると同時に、「自分でやりたい」という気持ちも強くなってくる時期。できたことを褒めてあげ、達成感を育みましょう。
映えるスイーツが自由に作れる「かんてんねんどStudio メイク・マイCafeセット」
ぷるんとしてもちっとしたかんてんねんどは、充実の15色。ローラー、クッキー型、ピザカッター、麺棒と7種類のキッチン道具入りで、気分は本物のパティシエです。作りたいメニューを考えてイメージし、おいしそうに見せる工夫をこらすなど、発達段階に応じて段階的に想像力を育んでいきます。
世界中で愛されるロングセラー「キッチンセンター」
子どもの等身大サイズのキッチンです。子どものごっこ遊びは発達と成長の証。料理や片付けを遊びながら疑似体験することで、生活の習慣や、日常生活への興味を養います。時計や蛇口、水の溜められるシンク、食器洗い機などもついているので、まるで本物のキッチン感覚で遊べます。
想像力や表現力を育むリズム楽器「もりのおとあそび」
動物の形がなんとも愛らしい、リズム楽器のセットです。フクロウ(笛)、かえる(ギロ)、さる(カスタネット)の3種類で、まるで鳴き声のような音が出ます。楽器に対応した動物の絵本が付属。絵本の読み聞かせで想像力をかきたて、リズムや表現遊びで自分らしい表現力を育んでいきます。
くるくる回る歯車に子どもは夢中「カラフルギア」
色とりどりでポップなブロックと歯車(ギア)が一緒になったセットです。ギアがうまく噛み合うと、ほかのギアまで連動して動き出すという仕組み。組み立て方や組み合わせを子どもたちで発見できたとき、またひとつ子どもは達成感を得るでしょう。
おしゃれでかわいいお人形遊び「パリジェンヌのワードローブ」
パリに住むおしゃれな女の子がモチーフの着せ替え遊びセット。キャリーケースを開くとそこはまるでクローゼットで、洋服のコーディネートが楽しめます。自分が身につける洋服やヘアゴム、髪型に目覚め始める時期、スーツケースに入れて持ち運べるこのセットで、おしゃれ感覚を磨いてください。
4歳〜5歳頃
空間や時間、力動的な3次元の感覚が少しずつ身についてくる時期。同時に、「ピンクの桜が咲いてるね」といった複合文を修得し、日常的な話し言葉がおおむね完成します。コミュニケーションのために言葉を扱えるようになるため、子どもが話すことを受け止めてあげることが大切です。
色や形を分類する「ファンラーニング シェープス&カラーズ」
色、形、順番を遊びながら学ぶ道具です。数える力、「同じ」と「違う」を分類する力などを養うことにつながります。問題カード付きで、発達段階に応じて少しずつステップアップ。最初は同じ形を探すことからスタートし、どんどんレベルの上がる抽象的な問題を読み解いていきましょう。
ロジカルシンキング力を育む「クアドリラ&ビー玉キャッチャーセット」
ブロックとツイストレールを使って、ビー玉の通り道を自由自在に創造できるセットです。ビー玉の通り道も、通る方向も実にさまざま。問題解決に向けて筋道立てて考える論理的思考力(ロジカルシンキング)が鍛えられ、いずれ小学校で習うプログラミング学習の準備にも役立ちます。
ぐんぐん複雑な図形にチャレンジ「マグ・フォーマー クリエイティブプレイセット(74ピース)」
半円、円、四角、三角、ひし形と、さまざまな図形の74ピースで造形表現ができるセットです。磁力でイメージするままに好きな形を作ることができます。ピースを組み合わせて遊ぶうちに、平面だけでなく立体が作れることも発見できるはず。図形構成力や空間認識力が育まれ、発達段階でより複雑な形に挑戦しましょう。
プログラミング授業の準備に「コーディングロボット クリス」
小学校で必ず習う「プログラミング」の授業に向け、一番の基礎となる「コーディング」について学べるおもちゃです。ロボットのクリスに、どんな指示を出せばゴールまで辿りつくのかを考え、コーディングブロックをセット。これがロボットへのコマンドとなり、指示通りにマップを動くというプログラミング体験ができます。
まとめ
なぜ月齢年齢に応じたあそび道具が必要なのか、発達段階とその重要性から解説しました。乳幼児期は子どもにとって人間としての核を形成する大事な時期。それぞれの準備が整った発達段階で、必要なあそび道具を用意してあげることで、健やかな成長につながります。
ボーネルンドでは年に2回、子育て応援誌『あそびのもり』を発行しています。特集では、子育てに関する悩みを解決するヒントなどコラム、あそびの重要性とあそびがもたらす成長、海外の子育て事情などを取り上げています。ぜひ日々の子育ての参考にしてみてください。
また、あそびのもりONLINEでは「発達別『あそび道具』カレンダー」も公開中です。発達に応じたおすすめのあそび道具をご紹介しています。お子さまがどの発達段階で何の能力を得ようとしているのか、今の時期にはどんな刺激が必要か、ぜひ参考にしてくださいね。