コラム

〜 日本の育児とはココが違う! 〜
世界の子育て
FROM STOCKHOLM(ストックホルム/スウェーデン)

あそびのもり 2023年 60号より

スウェーデンの首都で、北欧最大の人口を擁する世界都市・ストックホルム。大小14の島々からなる美しい水都で街にはたくさんの運河が通っています。またスウェーデンは「子育てしやすい国」としてもよく知られています。

子育てしやすい理由は教室にも

スウェーデンはインクルーシブ教育が進んでいて、さまざまな子どもたちが同じ教室で過ごしています。ざわつきが気になり集中が難しい子どものためには、作業するときに使用できるヘッドセットが常備されています。一部の子どもはそれを必ず使えるように先生が配慮していて、それ以外の子どもたちも使いたければ自由に使うことができます。色やイラストで視覚的に1日のスケジュールが分かるような工夫も、あちこちに見られます。

土曜日はお菓子の日!

スーパーには土曜日に人だかりのできる一角があります。それはお菓子の量り売りコーナー。主にグミやチョコレートで、大人も子どもも好きなお菓子を選んで買い物します。子どもの(大人も!?)砂糖菓子を制限している家庭は多く、「ルーダスゴディス:土曜日のお菓子(お菓子は土曜日だけ)」という習慣も。そんな風にがんばっているスウェーデン人ですが、砂糖菓子の一人あたりの年間消費量は約16kgで世界1位なのだそうです…。

パパも育児でへとへとです

男性の9割以上が育休を取得するスウェーデン。男性でも3か月〜1年ほど育休をとり、その間はパパ一人で家事や育児を切り盛りするのが一般的です。保育園や学校に毎日送迎するのも、小さな赤ちゃんを連れて上のきょうだいを公園で遊ばせるのも、パパママ半々。赤ちゃんに大泣きされて疲れ切ってるパパ、保育園のお迎えであいさつ代わりに「育児めっちゃ疲れた」「早く仕事に戻りたい」など愚痴るパパをみると「育児って誰でも大変だよね…」とすごく共感します。

育児について語り合う、スウェーデンのパパたち。

からっぽのリュックで登校! 宿題もなし!

スウェーデンの義務教育では、教科書、ノート、鉛筆、消しゴム、色鉛筆など、学業に必要なものは100%学校が用意してくれます。親と教師のやり取りはデジタル化されていて、配布物を持ち帰ることもほとんどありません。リュック持っていく意味ある!? ちなみに宿題もほぼありません。「大人も仕事が終わって帰ったら、家では休みたいでしょ? 子どもも同じよ」。3者面談の時に「宿題がないのはなぜ?」と聞いた時の先生の答えです。スウェーデンでは「休むことで効率が上がる」と考えられており、職場にも「フィーカ」という休憩時間が設けられています。2か月もある夏休みにも一切宿題は出ず、あそびに徹するべしとされています(読書だけは推奨!)。

教室の片隅にはこんなリラックス空間が。

給食は食べたいものを、食べたい量だけ

小学校のみならずなんと保育園でも、給食はビュッフェスタイル。「全種類を全部食べること」ではなく、「自分でとった分は残さず食べること」が重視されます。何事も強制しないという文化ならではの方針ですが、ちゃんと食べずに帰ってくる日もあったりして、日本人としては、もう少し食育してほしいな、とも思います。