メーカー紹介
創造する楽しさに、誰もが夢中に「マルタハニング社」
あそびのもり 2018年 50号より
マルタハニング社は、人口2万4000人のデンマークの小さな島で1961年に創業しました。
マルタハニング社の前身となる会社は、現オーナーのリーン・ハニング氏の父が経営していたストローの生産会社。そのストロー生産の技術を受け継ぎ、1971年にはストローを小さくカットしたビーズをつくりはじめました。そこで、カットしたビーズを並べ、アイロンをかけることでオリジナルの作品をつくりだすというアイデアが生まれたのです。これが「アイロンビーズ=HAMAビーズ」のはじまりでした。
デンマークの本社オフィスと工場。製造から梱包まですべてデンマークで行っている。
本社前には大きなHAMAビーズを設置した公園がある。
小さなビーズの大きさや高さ、断面が均一で扱いやすいことなど、正確なサイズ感には定評があり、開発から45年以上経った今でも老若男女問わず多くのファンを魅了し続けています。
なかでも豊富な色彩に惹かれるファンが多いことで知られていますが、例えば赤ひとつとっても、何通りもの赤があるのが特徴。子どもの間でも人気のHAMAビーズは、指先を使って集中して遊ぶこと、豊かな色に触れ色彩感覚を養えること、デザインを形づくることで想像力を刺激するなど、子どもたちの発達にも役立つとされ、デンマーク国内の多くの幼稚園や小学校の教育現場にも導入されています。
オーナーのリーン・ハニング氏は、HAMAビーズについて次のように語っています。「自分で考えてつくり出すこと、カラフルな色のビーズを使うことは、人をポジティブな気持ちにさせます」。色や数を工夫し、自分の手でビーズをはめ込んで好きなデザインを形にしていく楽しさは、友達や家族と一緒に遊ぶ無限の喜びを教えてくれるのです。
デンマーク王女・マルグレーテ2世が工場を視察。
色別にビーズをカットする様子。