コラム

〜 ハラハラドキドキも、表現遊びも! 〜
もっともっとチャレンジできる「あそびのせかい」に進化中!

中西みのり社長

あそびのもり 2019年 53号より

横浜と川崎の2店舗がさまざまに進化した機能を加えてリニューアルしました。そこには、どんな思いや願いが込められているのでしょうか。ボーネルンドのあそび場開発を担当する中西みのり社長に、話を聞きました。

子どもたちに、より多様な実体験を。

みなとみらい店は、「キドキド」の第一号店として、2004年に開業しました。それからさまざまな試行錯誤を経て、2008年に現在の「キドキド」に近い形で完成したのが、川崎ルフロン店でした。
みなとみらい店をつくった当時は、子どもたちの体力低下が世界的に問題になっていました。私たちは、その要因のひとつがあそび不足だと考えたのです。子どもたちがのびのびと体を動かせるあそび場をつくりたい。そんな思いからスタートしましたが、当時はそのような施設は世界のどこにもなく、手探り状態での船出となりました。

「36の動き」を体験できる施設に。

とことん考えて作った一号店でしたが、この施設が子どもたちの運動不足の解消につながっているのか、科学的な根拠はありませんでした。そこで、山梨大学の中村和彦先生に、「キドキド」での子どもたちの動きを調査していただくことに。その結果、保育園や公園では経験できないような多様な体の動きが得られるということがわかりました。中村先生の推奨する「36の動き」のほとんどを、高い割合で体験できることが明らかになったのです。これは私たちにとってもうれしい驚きでした。

こうしてあそびの機能にはお墨付きをいただきましたが、全体的には飾り気がなく無機質で、決して楽しい空間ではありませんでした。そこで、川崎ルフロン店では世界観づくりから着手しました。架空の街を想定し、命の誕生から大海原に冒険に出るシーンまでをデザインで表現。遊ぶ子どもたち自身がストーリーを発見し、それぞれがその主人公になれるような世界をつくり上げていきました。

15年目のリニューアルで実現したかったこと。

今回、各年齢にあったそれぞれの居場所をより充実させながら、異年齢の集団遊びも生まれるような環境を目指しました。今後は交流が生まれるワークショップなどのプログラムも実施していきます。また、小学生も思わず“チャレンジ”したくなる体遊びゾーンも刷新。より難易度の高い動きを楽しく体験できます。お家ではできないダイナミックなお絵かきやブロック遊びができる表現遊びのコーナーも新設しました。環境デザインも、インスピレーションを広げるきっかけになるよう、細部まで丁寧に描きこんでいます。

やってみたいことはまだまだたくさん。いまの子どもたちに必要なものは何かを考え、これからも、遊ぶ子どもたちの姿や世界の専門家からも学び、ボーネルンドの「あそび場」をどんどん進化させていきます。

リニューアルにあたり大切にしたポイント

  • 小学生になった子どもも思い切り“チャレンジ”できる
  • 自分の感じたことを自由にアウトプットする表現遊び
  • 各年齢ごとの居場所をつくりながら異年齢の交流も生まれる

ボーネルンドあそびのせかいがパワーアップ!
あそびのせかいでさまざまな体の動きを体験できる!

人間の基本的な体の動きは36種類に分けられます。ボーネルンドの「あそびのせかい」では、あそびを促す環境づくりとプレイリーダーからのあそびの提案により、体の動きの種類や出現頻度が通常保育よりも多いことが証明されています。45分間のあそびで平均24種類以上の動きが体験でき、はねる・転がるなどの動きの出現頻度は約2倍にも! 効果的に体を動かして遊ぶことができるのです。

運動効果の実測データグラフ

  • 総務省IoTサービス創出支援事業における実証結果(2018年6月)
  • オレンジ =ボーネルンドのあそび場施設
  • グレー =通常保育
  • 動作の種類(約1.5倍)

  • 動作の種類(約2倍も!)

あそびのせかい
マークイズみなとみらい店

みなとみらい駅直結。ごっこ遊びや組み立て遊び、赤ちゃん専用のあそび場も。世界のあそび道具を揃えたショップも併設されています。

東日本で初めて設置するクリエイティブ・ファクトリー。

複合的な体の動かし方が体験できるアクティブゾーン。

あそびのせかい
川崎ルフロン店

JR・京急川崎駅からすぐの川崎ルフロン6階にあるあそび場。大型トランポリンや大きな回転遊具などのほか、クライミングウォールも人気です。赤ちゃん専用コーナーもあります。

子どもの挑戦心をくすぐる、約7mあるターザンロープ。
※写真はイメージです。

子どもたちがのびのびと遊び育つ場をひとつでも多く!

子どもたちが安心してのびのびと遊び育つことができる居場所を、1か所でも多く日本中のあらゆるところにつくりたい。ボーネルンドはそう考えています。これまでもさまざまな自治体や企業と協業してきました。ボートレースとの取り組みもそのひとつです。

ボートレース場は自治体が運営する施設ですが、その広大な土地や建物を有効活用すること、そして地域の多くのファミリーに開かれた場所になることが課題でした。

埼玉県戸田市
BOAT KIDS PARK モーヴィ 戸田

幅広い年齢層の子どもたちがバリエーション豊かに、そして思う存分遊べるよう年齢別にエリアをゾーニング。人工芝を備えたベビーエリアには、小山トンネルやブランコを、中年齢エリアでは、回る、バランスを取る動きが体験できます。高年齢エリアには、最大130mのアスレチック導線が! 難易度の高い動きが要求され、子どもたちの挑戦心をおおいに刺激します。

ジャンプして宙吊り遊具をつかみ、ぶらさがったまま移動する高年齢エリアの遊具。

山口県下関市
BOAT KIDS PARK モーヴィ 下関

ボートレース場内の遊休スペース約3,200m2を活用した新しいあそび場です。乳幼児から小学校高学年までの子どもたちが、それぞれの発達段階に合わせたあそびの中で、多様な動きを体験できるように設計。約20mもあるターザンロープや大型ブランコ、回転遊具、屋外ならではの砂遊びや水遊びなど、子どもたちが夢中になって遊べる環境です。

お城や帆船を施したアスレチック遊具や、ドーム型のネットクライミング、網状のトランポリンなどの遊具が揃う「モーヴィ下関」。子どもたちは多様な体の動きを楽しめます。ホワイトサンドの砂場も大人気。