メーカー紹介

教科書の出版社がつくる「学びたい心」を育む遊具「ナターン社」

あそびのもり 2019年 52号より

フランスのパリ市内にある「ナターン社」は、1881年創業の古い歴史を持つ出版社が母体の老舗メーカー。フランス国内では、教科書や参考書をつくり、出版している会社として広く知られています。

2019年のドイツ・ニュールンベルグのトイフェアでのブース。

その昔、ヨーロッパの多くの学校で使われる教科書は、学校からの借り物でずっしりと重く、文字だけが羅列されていて、子どもたちに理解しづらいものばかりでした。それらを子どもたちの理解を促す図解やイラストを世界で初めて入れてわかりやすく可視化させたのが「ナターン社」の創業者だったと言われています。

さらに、子どもたちに理解させるための「道具」という発想が生まれたのは1981年のこと。教育の専門家や大学教授との共同調査や研究、現場でのモニタリングを重ね、常に子どもたちが楽しく学べる教材や遊具を提供。今ではフランスの大半の幼稚園や小学校で使用されています。

本社内のショールーム。児童用の絵本から辞典、学習参考書までを出版している。

“ボーネルンド ファンラーニングシリーズ”は、幼稚園や小学校の集団生活で使われている教材を、家庭学習用にコンパクトにして、親御さんや子どもたち自らが選べるようにと開発したものです。その中でもナターン社の代表的なあそび道具のひとつである「ファンラーニング シェープス&カラーズ」は、見た目にも華やかな、さまざまな形のビーズが詰まったセット。見ているだけでワクワクする色と形は、従来の教育玩具にはなかったテイストで、子どもたちの“やってみたい”気持ちをそそります。まずは、ゆっくりと時間をかけ、どんな色や形があるのかを観察させることからはじめてみましょう。次に、問題カードを使用、または問題カードを飛び越え、自分の発想で分類すれば、子ども一人ひとりの創造性も育みます。

ファンラーニングシェープス&カラーズ

ナターン社ってどんなメーカー?

  1. 教科書の内容を熟知しているから、子どもの理解度をあげる遊具をつくることができる。
  2. 現場の先生と寄り添うことで、今の子どもに必要なトレーニング内容を把握できる。
  3. その結果、遊具を通じて子どもたちの成長と理解を助けている。