メーカー紹介

体の発達に大切な動きを遊びながら引き出す「ボブルス社」

あそびのもり 2017年 48号より

ボブルス社の親子のための「タンブリング・タイム」を指導する、トゥレさんに親子でできる体遊びを教えていただきました。

多様な動きの体験が自信につながる

デンマークの遊具メーカー、ボブルス社では、「すべての子どもたちに、すばらしい人生を歩んでほしい。好奇心旺盛で積極的に挑戦するマインドをもち、いろいろな人と交流してほしい」と願っています。そのために大切なのは、自分に自信をもつこと。多様な動きをたくさん体験してチャレンジし、できるようになるステップを積み重ねていくことが自信につながると考えています。ここでたくさんの動きを体験するには特定の筋肉を鍛えるトレーニングではなく、多様な動きが体験できるあそびが有効なのです。

あそびを通して、失敗やケガも知り、できることとできないことがわかって自分の体のことを知ることができると、それは自信につながり、いろいろなことに挑戦する気持ちが芽生えていきます。友だちと遊ぶことで社交性や協調性も養われていくでしょう。筋力や身体感覚が身につくだけでなく、脳の働きも活発になり、心の成長も促します。

2006年に創業したボブルス社。

オフィスのミーティングルームでもボブルスを使用している。素材は手入れがしやすく、すべりにくい高密度EVA。厳しい安全基準のもとで製造されている。

子どもの体を知る機会にもなる

 赤ちゃんの時期はまだ自分で体遊びはできないので、お母さんとお父さんが積極的に関わることが必要です。どんなことをすればいいかわからないという方のためにボブルス社では、親子のための「タンブリング・タイム」を北欧を中心に各地で行っています。指導にあたっているトゥレさんが家庭でできる体遊びを教えてくれました。

「タンブリング・タイム」を行っている、トゥレさん。

「首や背中の筋力が安定してきたら、背中から抱き上げるときに横腹(腰骨の上辺り)に手を添えて膝の上で立っちさせてみましょう。自分自身でバランスを取ろうとするので、体幹やバランス力を鍛えることにつながります。こうした体遊びは、子どもの体を深く知るよい機会になりますよ」。

赤ちゃんの体の発達にとって、とくに大切な動きは5つ。ボブルスは、それらの動きを自然と引き出すことを考えて開発されているので、うまく活用して親子で一緒に楽しみながら体を動かしてみてください。

ボブルス社のバスの中で体験できる、移動式プログラム。