SIDE STORIESスタッフのこぼれ話


知ってる? #ボーネルンドのあそび道具

ここ数年、毎年のように最高気温が更新され、夏の暑さは年々厳しさを増しています。暑い夏をどう過ごそうか、悩まれている方も多いのではないでしょうか。日中の屋外活動が制限されるなか、「早朝や夕方以降の涼しい時間帯に、親子で公園やお散歩に出かけるようにしている」というお声も聞かれます。
ヨーロッパでも夏の暑さは深刻な問題です。現地のメーカーの皆さんに、どのように暑さを乗り切っているのかをうかがいました。

【イタリア|ケルチェッティ社】
昨年の夏は特に気温が高く、水分補給を心がけながら、日中の屋外活動を避け、エアコンや扇風機を活用しました。また、エネルギー効率の良い冷房設備や、窓のシェード・反射フィルムの設置など、持続可能な方法で室内の快適さを保つ工夫もしています。過剰なエネルギーを使わずに快適に過ごすため、自然換気と空調を組み合わせて調整しています。
日中は、日陰のある公園や海・湖などの水辺で過ごす人も多いです。トリノにあるポー川近くのヴァレンティーノ公園には、リサイクル鉄材を使って国内アーティストが制作した素敵な彫刻作品が展示されています。
今年さらに気温が上がるようなら、暑さのピーク時間を避け、軽めの食事を心がけ、可能な限り山や田舎の涼しい場所へ小旅行に出かけるなど、日課の見直しを予定しています。幸いトリノは、リグーリア州の海辺まで約2時間、山間部まではわずか1時間と、涼しい観光地にも恵まれています。
さらに、暑さによる健康リスクに対する意識を高めていくことが、地域社会においてますます重要になっていると感じています。

【トルコ|ト−イ社】
ト−イでは、主にリモートワークを採用しており、夏の暑さに対応しやすい働き方が整っています。昨年は、チームメンバーに都市を離れ、海辺や山の別荘で過ごすことを奨励しました。これにより、涼しく快適に過ごせただけでなく、集中力も高まり、自然との触れあいも楽しめました。子どもたちが身の回りの世界とつながるような玩具をデザインするうえで、自然の中にいることがとても良い環境なんです。
個人的には「トルコのお父さん流」暑さ対策を編み出しました。関節に氷をあててから、扇風機やエアコンの前で「充電」するように座ると、驚くほど涼しくなります!朝早く起きて、街がまだ静かで日差しが穏やかなうちに散歩し、暑さのピークは外出を避ける。そんなシンプルな過ごし方が心地よく感じられています。

もう一つの対策は、「アイラン(Ayran)」をたくさん飲むことです。これはヨーグルトと冷たい水で作るトルコの伝統的な飲み物で、体を冷やしつつ、ナトリウムやカリウムのバランスも整えてくれます。電解質も一緒に摂って、脱水症状を防いでいます。
もし今年もさらに暑くなるようなら、もっと季節や自然に寄り添った過ごし方をするつもりです。都市の暑さを避けて、風が心地よいエーゲ海沿岸へ向かおうと考えています。そこは松の香りと潮の匂いが混じり合う場所。地元の村を訪ね、自然の中で子どもたちがどんな遊びをしているのかを見るのが大好きなんです。そして、一緒に遊びます。子どもたちから学ぶことは、本当にたくさんありますから。