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「親子ニューロパーソナリティ入門」vol.02

4つの
ニューロパーソナリティ

#子育て#親子ニューロ

ボーネルンドでは、一人ひとりの子どもたちに個別最適化されたあそびを提供したいと考えています。
子どもが本当に好きなあそびに没頭できる環境がある、親も子どものやり方を認められる。そんな社会を目指しています。そのために、さまざまな有識者の方と研究を進めています。
ニューロパーソナリティ研究もそのひとつ。ここでは、共同研究のパートナー・日本脳波トレーニング協会理事長の林愛理先生による「ニューロパーソナリティ入門」をご紹介します。

お話を
聞いた方

林愛理さん

日本脳波トレーニング協会理事長、株式会社NFBスタジオ横浜代表。大学にて児童心理学を学び、在学中から国内外にてニューロフィードバック、定量脳波解析の臨床、研究を行う。2015年NFBスタジオ横浜を設立。認知症予防やアスリートのサポートを行う。現在、ボーネルンドと共に、ニューロパーソナリティとあそびについての実証研究を進めている。

人の個性は、脳の個性に由来する!

「親子ニューロパーソナリティ入門」vol.01では、脳の持つ役割や「定量脳波解析」、ニューロパーソナリティについてご紹介しました。Vol.02では、脳波データを分析していく中で見えてきた4つのパーソナリティタイプについて、お伝えします。

たとえばごっこ遊びをするとき、ママやパパの役になりきりおままごとを楽しむ子もいれば、お姫さまやユニコーンなど架空の登場人物が奇想天外なストーリーを繰り広げる子もいます。

こういった個性や気質の違いは、脳タイプの違いに由来すると私は考えています。ボーネルンドと共に行っている実証実験でも、それを裏付ける結果が出ています。

4つのニューロパーソナリティ

脳波の定量解析を通じて、大脳のどの部位が相対的に優位に活動しているかを明らかにすることが可能になりました。この優位性は、個人の思考傾向や行動パターン、情報処理スタイルに深く関係しています。

その分析結果に基づき、特に脳波活動が顕著な部位を軸として、個々の脳の特性を以下の4タイプに分類しています。

1.前頭葉型

思考・計画・判断など、実行機能に関わる領域が活発なタイプ

<特徴>

  • 物事を筋道立てて考えるのが得意
  • 計画を立てて行動するタイプ
  • 道徳観や社会的ルールを重んじる傾向
  • ゴール設定や問題解決への意識が強い

2.側頭葉型

感情・共感・言語的理解など、対人関係や情緒処理に関わる領域が優位なタイプ

<特徴>

  • 人の気持ちを察する力が高い
  • 感情が豊かで、表現力もある
  • 言葉や音に敏感で、会話を通して思考を整理しやすい
  • 感動しやすく、共鳴型の対人関係を築く

3.頭頂葉型

指先を使う微細運動やスポーツなどの粗大運動が得意なタイプ

<特徴>

  • 空間の中での自分や物の位置を把握する力が高い
  • 体の感覚や動きを通して理解する“身体知”が強い
  • 集中し始めると、周囲が見えなくなるほど没頭する傾向
  • 数や大きさ、形を“感覚的に”捉えることが得意
  • 実際に手を動かしたり体を使って考えるスタイルが合っている

4.後頭葉型

視覚的処理やイメージ化に関わる領域が活発で、直感的・創造的な特徴をもつタイプ

<特徴>

  • 情報を視覚で捉えるのが得意
  • 想像力が豊かで、直感的な判断が早い
  • 発想がユニークで、アート・デザイン・企画に強み
  • 抽象的な世界観や物語をイメージするのが得意

この4つのニューロパーソナリティは、性格診断ではありません。脳の活動パターンに基づく科学的な分類であり、個人の「認知のスタイル」や「情報の受け取り方・表現のしかた」を理解するための枠組みとして活用できます。

ニューロパーソナリティは親子で異なる場合も

親子でも、脳の構造や働き方はそれぞれに違います。自分にとっての「正解」が、子どもにとっての「正解」とは限りません。子どものために良かれと思って準備した「あそび」も、子ども自身にとっては楽しめない場合もあるのです。子育てで大切なことは、親子でも脳のタイプは異なるということへの理解だと私は考えています。

「親子ニューロパーソナリティ入門」vol.03〜05では、3つのケーススタディから、ニューロパーソナリティが異なる親子に起こりがちな行き違いの理由を、紐解いていきます。