彗星をかたどった巨大アーチや
クリスマスマーケットで華やぐ
北イタリア・ヴェローナの1か月。
ヴェローナ近郊在住。ニューボーン&マタニティを中心としたファミリーフォトグラファーとして活動中。3歳の娘の子育てにも奮闘する毎日を送っています。
国民の大多数をカトリック教徒が占める国、イタリアではクリスマスは今も宗教に紐づいた大切な行事の一つです。
12月8日から本格的に始まり、クリスマスツリーと共にプレゼッぺと呼ばれるキリスト誕生のミニチュアが自宅や街の至る所で見られます。
生まれて初めてのクリスマスを大切にしている人も多く、私たちも自宅で娘の初めてのクリスマスを写真に収めました。
私の住む北イタリア・ヴェローナでは観光名所でもあるアレーナにキリスト誕生を知らせた彗星の巨大アーチが毎年飾られ、クリスマスマーケットも開催されます。この時期は街の中を歩くだけで子どもも大人もワクワクするものです。
そしてヴェローナのクリスマスといえば、サンタクロースではなく盲目の聖人サンタルチアが12月13日に子供達へプレゼントを届けることでも知られています。
これはイタリアでも一部地域にしかない風習で、いい子にはプレゼントを、悪い子には石炭を持ってくると言われています。前日の夜には子供達は何が欲しいかの手紙を書き、お供のロバにはニンジンなどのちょっとした食事を添えて眠りにつきます。
霧が出ることの多い北イタリアの冬、そんな日にはサンタルチアがちゃんといい子にしているか見に来ているよとお母さんは子供たちに言い聞かせるのです。
ちなみにその後、サンタクロースもプレゼントを持って来てくれるかどうかは、各家庭によるようです(笑)