MAGAZINEあそびのもり
Vol.61Summer & Autumn 2024
ボーネルンドは、子どもがのびのびと遊び育つことができる環境を1 か所でも多く作りたいという思いで、「あそび場づくり」を行っています。ここではなかでも注目の「あそび場」をピックアップしてご紹介します。
BOAT KIDS PARKモーヴィとは?
ボーネルンドがBOAT RACE振興会と協業してつくるあそび場。ボートレース場は自治体が運営する施設で、子どもたちに豊かなあそびを提供することで地域に貢献している。現在全国に9か所。
2023年5月にオープンして以来、174 日で早くも来場者が5万人を突破した「モーヴィまるがめ」。県の内外からの多くの家族連れが訪れている。大きな窓からたっぷりと光が差し込む場内は、天井も高く開放感たっぷり。
「モーヴィ事業には、レース場施設の遊休スペース活用策としての側面があります。そのため既存の建物の中にあそび場をつくることが多いのですが、まるがめは広大な駐車場に建物を建てるところからスタートしています」(ボーネルンド設計部・伊崎憲昭)
「建物自体が新しく、場内も明るいので、お客さまには広さをより感じていただけているようです」(モーヴィまるがめ・古賀由梨)
外遊びが充実しているのはモーヴィのうれしいポイント。水や砂など自然遊びを存分に楽しめる。
屋内のアクティブゾーンやチャレンジゾーンでは、小さな子どもから小学生まで、異年齢の子どもたちが息つく暇もないほど、あそびに夢中になっている。さまざまなからだの動きを体験できる多様な遊具が揃っていることは全国のモーヴィに共通する特徴だが、なかでも特に人気のある遊具を取り入れることができたのは、8か所目ならではの魅力ともいえる。
外遊びが充実しているのはモーヴィのうれしいポイント。水や砂など自然遊びを存分に楽しめる。
アトリエはモーヴィ初お目見え。アートの街・丸亀ならではの光景といえる。
広々とした屋外スペースには、水や砂がたっぷりと用意され、自然遊びを存分に楽しめる。そこでひときわ目を引くのが、天然木をふんだんに用いたアーティスティックな大型遊具。実はここ丸亀市は、駅前の猪熊弦一郎現代美術館をはじめ、身近にアートを感じられる街。そんな街にふさわしい遊具として選ばれたのが、ジク・ホルツ社製の大型遊具である。ドイツのジク・ホルツ社は、木工彫刻家や家具職人などのマイスター集団。天然木の曲線をそのまま生かした、芸術性の高い遊具づくりに定評がある。
アトリエはモーヴィ初お目見え。アートの街・丸亀ならではの光景といえる。
ほかにも、モーヴィで初めてアトリエゾーンが設置され、ワークショップもしばしば開催されている。
「ワークショップは、より強くアートを意識した内容を心がけており、親子で楽しんでいただいています」(モーヴィまるがめ・古賀)
モーヴィまるがめは、ボーネルンドが運営するコミュニティーパーク・グルーンまるがめの敷地内に位置している。隣接するパークセンターは無料の休憩所で、丸亀市立図書館の司書が選んだ絵本や書籍が約1,000冊並ぶ。マニアックな図鑑など、図書館ならではの厳選されたラインナップに大人もわくわく。モーヴィで遊んだあとは、ここでゆっくり過ごしてから帰る親子連れも多い。
「グルーンでは、地域に密着したイベントも多数実施しています。オープンから1年足らずですが、地域住民の方の交流の場として、少しずつ成長していると感じています。今後も丸亀市やBOAT RACE振興会と連携し、地域に根差した施設として、貢献していきたいです」(モーヴィまるがめ・古賀)
Photos : Ayumi Nakanishi
BOAT KIDS PARK モーヴィまるがめ
香川県丸亀市富士見町4丁目1-1 TEL.0877-85-9335
(営業日の10:00〜16:00)
https://gruun-marugame.jp/mooovi/
3部制の日(100分入替制 ①10:00〜11:40 ②12:10〜13:50 ③14:20〜16:00)や1日遊び放題の日(10:00〜16:00)があります。平日予約不要・土日祝や繁忙期(夏休みや冬休みなどの学校がお休みの日)は予約制。詳しくはホームページをご覧ください 子ども、大人ともに300円